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2017年5月12日 米国債券マーケット日誌

 

マーケットコメント

米国債は▲7bpの金利低下。ニューヨーク時間朝に発表された米国CPIが市場予想を下回る結果になると、BEIの低下を巻き込みながら名目金利が大きく低下する展開に。米小売売上高も発表され、ヘッドラインが市場予想を下回る結果となったものの、前月分が上昇修正されたことから、強弱ミックスと判断され、特段の影響はなかった。その後も、エバンス米シカゴ連銀総裁が「今年の追加利上げはあと1回で適切」との発言を行ったことから買い需要は収まらず、そのまま金利は低下して終了した。

 

今日のマーケットをやさしく解説

CPIだけでこうも金利が下がるのか!という印象でした。ここ最近は緩やかながらも金利上昇が継続していましたから、リアルマネーを中心に買いどころを探していたんでしょうね。直近のリスクイベントをこなし、ハードデータも強くなかったので、いったんアロケーションを消化しておこう、と思ったのでしょうか。

 

6月のFOMCの利上げの可能性は、前日よりやや低下したものの、引き続き100%に近い状況であることからも、小売売上高は利上げを再考させる程度のものではないし、CPIも単月のブレだけでは、「中長期的に2%」と言っている中ではあまり関係ないのでしょう。もっとも、FEDがインフレ指標として見ているのはCPIではないのですが。

 

来週は特にイベントが無いので、いよいよ米国政治に注目が集まる様な気がします。コミーFBI長官の解任劇をめぐるさまざまな憶測や共和党内部からも噴出する批判がトランプ政権の政策実行力への疑問を強める結果となれば、一段と金利が低下してしまう可能性もあります。