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2017年5月11日 米国債券マーケット日誌

 

 

マーケットコメント

米国債は▲3bpの金利低下。オーバーナイトで欧州金利が上昇する中、米国債はやや金利低下でスタート。発表された米PPIが市場予想を大幅に上回ったことから、これまで燻っていたインフレへの懸念が一旦後退し、ブレークイーブンインフレ率の上昇と共に名目金利も一時上昇した。本日実施された米30年債入札も+1.5bpのテールがついたものの、債券売りの流れは継続せず、北朝鮮関連のヘッドライン(北朝鮮が年内に米国に着弾可能な大陸弾道ミサイル実験を行うとの米国国防情報国のレポート)に反応して買い戻される展開にとなった。

 

今日のマーケットをやさしく解説

なんとも言いがたいマーケットでしたね。PPIの影響でブレークイーブンインフレ率(名目金利-インフレ連動債)は大きく上昇した(といっても+4bp程度)ことや新規失業保険申請件数が歴史的な低水準になるなど、米国の経済状況を示す数字はよかったのですが、あんまり米国債金利に上昇は見られませんでした。30年債入札も軟調な結果だったのですが、あまり反応を示さず。昨日の10年債入札結果から見て軟調になるのはわかりきっていたのでしょうね。

 

明日の小売売上高やCPIの発表を控えるなかでは、確かに今日金利上昇をする必要は無かったかもしれないですね。金利も2.40%を上回って、やや目処感が出てきているので、一旦様子見姿勢を取るという投資家が多かったのではないでしょうか。

 

それにしても、昨日今日とコミーFBI長官の解任劇がこちらでは大きく報道されており、解任の理由を巡って様々な憶測が飛び交っています。地政学リスクに加えて、更なる政治リスクが意識された場合においては、株安・債券買いといったリスクオフモードに切り替わってしまうような気がします。