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<金融報道>米国10年金利3.0%へ上昇か?

 

www.bloomberg.com

 

PIMCOのグローバルクレジットのCIOであるMark Kiesel氏のコメントです。

 

彼によると、FEDによるバランスシート縮小によって、米国10年金利は中期的に2.75から3.0%まで上昇する余地があると発言しています。加え、トランプ大統領の減税策により拡張する米財政によるインフレやタームプレミアムの織り込みにも注意を払うべきと警告を促しています。

 

個人的には、今年中に米国債金利が3.0%まで上昇する可能性は十分にあると思っています。バイサイドはセルサイドよりもポジショントークを行いやすいため、発言の本気度については割り引いて考える必要がありますが、確かに上記のリスクはまだまだ市場に織り込まれていないと思っています。 

 

個人的には、FEDバランスシート縮小やタームプレミアムの他にも、中央銀行によるテーパーリングに注意すべきと考えています。ECBやJGBが資産買い入れを継続していることは承知の事実ですが、こうした買い入れにより、主要国の金利は過度に押し下げられている状況です。そんな中、外国人投資家(米国から見た)が相対的に利回りの高い米国債に目を付けることは必然であり、彼らの買い需要が低国金利を低位に抑える状況にありました。

 

しかし、経済状況の回復や、インフレ率の改善により、主要国中銀が金融政策の出口戦略を模索し始めており、ともすればキャリートレードの終焉、そして米金利の更なる上昇というリスクが示現する可能性があります。そうなるとHYなんかは危険かもしれませんね。過度にタイトなスプレッドでも無理して投資家は買ってましたから、名目金利が上昇することになればもう買う必要もなくなりますしね。